平素から青森県高等学校文化連盟の活動に対し、多大なる御支援、御協力を賜り厚くお礼申し上げます。

本連盟は、昭和54年県内高等学校の文化部活動の充実・発展を求める声の高まりを背景に、「芸術文化活動を通じた高校生の健全な育成」を目的として、発足しました。以来、多くの方々の熱意と努力に支えられ、今年で発足から46年目を迎えます。

現在、高校部活動は大きな岐路に立っています。少子化による部員数の減少。生徒の自主的、自発的活動の多様化。教員の働き方改革に伴う部活動負担の見直しなど。日本の教育の中に根差してきた「部活動」を問い直す時がきています。小・中学校では部活動の地域移行も少しずつ進んできました。

 それでも、高校における文化部活動は明らかに多くの生徒を育ててきた大事な営みでもありました。ある生徒にとっては自身の興味や才能を磨く場であり、またある生徒にとっては仲間づくりの場、または居場所、そしてある時は再生の場でもあるのが高校の文化部活動です。これからもその教育的意義は決して変わりません。2018年12月に公表された文化庁による文化部ガイドラインには、「様々な活動に参加することは、実生活や実社会の生きた文脈の中で様々な価値や自己の生き方について考えることができる貴重な経験となり、幅広い視野に立って自らのキャリア形成を考える機会ともなる。また、生徒が多様な学びや経験をする場や自らの興味・関心を深く追求する機会などの充実につながる。」とあります。

こうした教育の場を守り、より充実させるためにも、持続可能な活動の在り方を模索していきます。学校間の連携、地域にある豊かな人的資源の活用、大会や活動の見直しなどにその答えがあるように思います。各校の文化部活動やそれぞれの部会の活動を力強く、かつ柔軟に支援し、指導に当たっている方々の力になれるよう、事務局運営に努めてまいります。今後とも本連盟及び本県高校生の芸術文化活動に対し、変わらぬ御支援と温かい御声援を賜りますようお願い申しあげ、挨拶といたします。

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ご挨拶
青森県高等学校文化連盟
 会 長  千 葉 栄 美
     (県立青森東高等学校校長)